「いま、日本で一番多忙な人」そう呼ばれるだけあって、メディアで彼の姿を目にしない日はない。就任から5ヶ月たった現在も、宮崎県PRのために日本中を駆け回る東国原英夫 宮崎県知事に、九州観光の今後の展望についてお話をうかがった。
―ご多忙ですよね。体調は大丈夫なんですか
東国原知事(以下敬称略) …ヤバイですね(笑)
―就任当初にインフルエンザで倒れた時のような感じ?
東国原 いや、そこまでは。たぶん慢性疲労でしょうね(笑)
―あんまり寝られないんじゃないですか?
東国原 う〜ん、寝るときはこれでも6、7時間は睡眠時間を確保できてるから。それでなんとか乗り切ってますよ。
―なら大丈夫ということで(笑)。早速質問に移らせていただきますね。
東国原 どうぞどうぞ(笑)。
―宮崎生まれ、宮崎育ちの私自身が東国原知事誕生から常日頃思っていることなんですが。
東国原 あなた、宮崎の人なの?
―そうですよ。これまでの県政もずっと見てきました。
東国原 そっか。じゃあどんどん質問してください。僕の言葉で伝えられることはきちんと伝えていきますよ。
―ありがとうございます。それでは早速。今現在、宮崎は観光ブームになってる気がするんですよね。
東国原 気だけでしょ(笑)。
―いやいや(笑)。実際に土産物などの売上データなどでは前年比の5倍という数字をたたき出しているんです。今本当にお祭りのような状況なわけですよ。でもね、そんなお祭りを見ていると正直なところ、ブーム終焉の足音も聞こえてくるようでなんだか怖いんです。県民の士気が上がってるだけに、落胆もまた大きいんじゃないかって。
東国原 あのね、確かに「県民の士気が上がってる」と言われるんだけど、何をもってそういう風に感じるの?だれかそういう風に言ってるの?
―ええ、言ってますよ。「今まで全国に伝えたくても届かないジレンマがあった。でも知事が頑張ってくれるからブームが起きた。そうやって注目されている今だから頑張っていかなきゃ。」って。
東国原 本当ですか?
―取材を通して聞いてます。本物の生の声ですよ。
東国原 なかなかそういうのは表に出ないんですよね。地元紙も含め、マスコミもどんどんそういうこと取り上げてくれるといいんだけどなぁ(笑)。
―なんででしょうねぇ(笑)。まぁ、そんなこんなで県民の期待はすこぶる大きい。今のブームがどこまで行くのか、今はまだ全然見えてこないですけど、ブームが去った後に県民の士気を維持・発展させていくために、今やっていることとプラスして行うプランなどがあれば教えてください。
東国原 ブームと捉えるのであれば、確かに去りますね。ブームって言うものは必ず去りますから。だからブームと捉えないっていう意識なのかなぁ。自分自身はそんな感じがしますね。だって「ブーム、ブーム」って言われるから去るんですよ。なら沖縄と北海道はブームなのかって話ですよね。北海道と沖縄ってそんなに盛り上がってもいないけど、下がってもいない。なのにみんな沖縄と北海道に行きたがるじゃないですか。宮崎もね、そこを狙えばいいんですよ。
―知事の中で感じる「北海道・沖縄と宮崎の違い」って何だと思います?
東国原 まぁそりゃもちろん、同等とまでは行かないにしてもその各地にしかないものってあるでしょう。宮崎だって、ここにしかないものはあるわけで。だから僕の理想としては、東京や大阪といった都市部で「旅費を出してあげる。じゃあ北海道と沖縄と宮崎のどこに行きたい?」って尋ねてみたいんですよ。だって去年だったら間違いなく宮崎は選ばれてなかったと思うんですよ、絶対。100人中100人が“北海道”“沖縄”って答えてたはず。タダだったらね。
―確かにそうですね。去年までならそうだったかもしれません。
東国原 でしょ。でもね、今年に入って100人いれば50人は“宮崎”と言ってくれる可能性は出てきた。それは100人の話でなくて、数千、数万人の50%という意味ではその数も多くなる、それが僕の目指す観光誘致の理想なんですよね。
―そうなったのにはどのようなことをされたとお思いですか。
東国原 宮崎っていう場所に、付加価値を付けたんですよ。
―付加価値。
東国原 そう。例えば「マンゴーがおいしい」「地鶏がおいしい」「自然がいい」とかね。みんな知ってるようで知らないことって多いんですよ、「宮崎の特産」だって。だからそういうひとつひとつをPRしていったんですよ。だって宮崎のこと自体、知らない人多いんですから。
―確かに。現に宮崎を宮城と間違える人は多い。
東国原 最近では宮城を宮崎と間違える(笑)。
―そうなんですか?逆転したんですねぇ(笑)。
東国原 そう。報道番組のテロップ間違いだったんだけど、大逆転ですよ(笑)。






